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コニカミノルタ、電子写真プロセス技術分野への貢献で社員が栄誉

 コニカミノルタ(株)(本社/東京都千代田区、大幸利充社長)は、国際的な画像学会であるSociety for Imaging Science and Technology (IS&T)から2023年「Chester F. Carlson Award」を、社員の峯岸なつ子氏が41歳で授与されたことを発表した。
 IS&TのCarlson Awardは、電子写真方式の考案者であるChester F. Carlsonの名前を冠した世界的に栄誉ある賞で、毎年、電子写真の科学または技術において優れた業績のあった者1名に与えられる。
 峯岸氏は、2005年にコニカミノルタに入社以来、デジタル印刷システムの現像プロセス、とくにトナーの物理的な挙動に対して研究を続けてきた。コニカミノルタのデジタル印刷システムでは、印刷されずに機内に残されたトナーの性能低下を防止する技術によって、高速で安定した連続高画質印刷を実現している。機内にトナーが残留することは、余白部分の多い印刷では避けられない現象で、トナー品質の低下につながる。峯岸氏は、トナーの品質を帯電量という観点で研究し、機内でトナーをリフレッシュさせるメカニズムを明らかにした。
 その後、自らもポスターのデザイン画を制作する芸術的素養と、心理物理学の知見を活かして、コニカミノルタの「EX感性」の研究チームに2021年から参加している。

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