2021年国内印刷通販市場、前年比102.3%の1,237億円

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(株)矢野経済研究所(水越孝社長)は、国内の印刷通販市場について調査を実施し、市場概況および2013年以降の市場規模を公表した。
同調査によると、2021年の国内印刷通販市場規模は前年比102.3%の1,237億円。DX化の浸透とともに好調に推移している。
日本では90年代後半に初めて印刷通販サイトが誕生し、インターネット環境が劇的に進化した2000年以降に本格的に市場が形成された。以降、印刷通販事業者各社が積極的にテレビCMを打ち出したこともあり、その認知は格段に上がり市場も拡大基調にある。
印刷通販を手掛けるウェブサイトは多数存在するが、同市場は上位企業3社が市場の半分以上を占める寡占化が続いている。
法人企業の販促用途が大部分を占めるため、コロナ禍では成長率こそ鈍化した印刷通販市場だが、今後は法人企業各社の販促需要の回復が期待される。加えて様々な産業で進むさらなるDX化も追い風となり、2022年の国内印刷通販市場は108.3%の1,340億円を見込んでいる。