Koenig&Bauer社、2021年業績が大幅改善 - 受注が32.4%増加
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Koenig&Bauer社の2021年の業績が大幅に改善されている。
印刷機とサービスの受注が前年比で32.4%増加し、収益は8.5%増加の11億1,580万ユーロに達した。とくに第4四半期は、原材料調達の難しさから業界全体は低調だったものの、同社の受注は前年比19.1%増加し、収益も24.3%増加。いずれも業界平均を大幅に上回っている。
部門別では、枚葉オフセット印刷機部門が好調で、続く特殊印刷事業部門では、MetalPrintが6月に史上最高の受注を記録。さらに、紙幣・証券印刷事業も第3四半期に受注を伸ばした。
一方、デジタル&輪転印刷機部門では、第3四半期から回復の兆しを見せ、第4四半期にそれが加速。段ボール製の抜き箱を高効率で生産できるフレキソ印刷システム「CorruCUTプレスシステム」を計5台成約したほか、パッケージ印刷市場向けにデジタル印刷機「RotaJET」を2台販売している。
さらに、10月中旬には枚葉デジタル印刷機「VariJET106」を世界初公開。枚葉オフセット印刷機「Rapida」の筐体とデジタル印刷モジュールを組み合わせたシステムで、自動化による効率的な食品パッケージ印刷を目的に開発されたもの。同システムの今後の展開にも注目が集まっている。