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藤原製本、RFIDを活用してパレットや工具を探す時間を短縮

ハンディタイプのRFIDリーダーをパレットにかざし、音と検索アプリのレーダーを頼りに対象物を捜索する
検索アプリのレーダーに上下左右の位置が表示される

 「パレットが見つからない」、「工具が見つからない」など、数多くの部材を取り扱う製本工場では、作業を開始する以前の「段取り」に時間を取られることが少なくない。1つのパレットを探すのに30分以上の時間を要することも少なくないようで、これでは作業開始後の生産性をいくら高めても効率的とは言えないだろう。
 藤原製本(株)(本社/京都市西京区、藤原智之社長)は、このようなモノを探す無駄な時間を削減するため、電波が届く範囲でモノの所在を突き止める機能があるRFIDリーダーとICタグ、スマホの検索アプリを組み合わせ、パレットや工具などの捜索時間の短縮を実現するシステムを構築した。昨年11月より自社運用を開始すると同時に、同じような課題を抱える製本工場や関連業界にもノウハウを提供していく。
 パレットや工具にRFIDリーダーとデータで紐付けされたICタグを貼り付けておき、探すときはRFIDに取り付けたスマホのアプリ画面で位置を確認しながら捜索する。スマホ画面でも上下左右の位置が確認できるが、対象物に近づくと効果音がピッピッピッピッからピピピピピ...と徐々に早くなり、音を頼りに工場を移動しながら、パレットや工具を短時間で見つけることが可能になる。
 藤原社長は「某漫画のド○ゴンレーダー的に使用することができる。自社のDX化の第一段階と認識しており、今後もRFIDを活用した取り組みを進めていきたい」と話している。

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