ページの先頭です

佐川印刷、吉田工場に「Sakawa Digital Printing Factory」オープン

宇和島市の吉田工場にて、リコーの出席者とともに佐川社長(中央)と山中工場長(左から2番目)
実働する「RICOH Pro TF6251」

 宇和島から世界へ--。愛媛県松山市に本社を置く佐川印刷(株)(佐川正純社長)は、リコー(株)とオープンイノベーション契約を締結し、愛媛県宇和島市の吉田工場で生産した製品を日本全国へ、そして世界へ発信するための取り組みを開始している。
 その一環として、吉田工場では2ヵ月前にリコーのワイドフォーマットインクジェットプリンタ「RICOH Pro L5160e」、「RICOH Pro TF6251」、ガーメントプリンター「RICOH Ri 2000」を導入。同工場内に12月13日、「Sakawa Digital Printing Factory」をオープンし、新たなビジネス領域拡大に向けた生産ラインの実働を開始した。
 両社は同日、業界報道陣を対象に、同Labの見学会を開催。席上、挨拶した佐川社長は、創業の地である吉田工場が6年前よりデジタル印刷に特化した「プリントファクトリー」として生まれ変わった経緯を説明した上で、「新たに導入した3機種はいずれも第1号機に近い機種である。このような田舎の地に最新技術を導入するのは不安もあったが、リコーとはPODで10年来の付き合いがあり、そのサービスには安心感がある。また、リコーのネットワーク網の広さを信頼し、導入を決定した」と話し、今回の設備導入によりリコーとのオープンイノベーションが加速していくことに期待した。
 また、リコーのリコーグラフィックコミュニケーションズBUプレジデントの加藤茂夫氏は、「デジタルプリンティングによって新しいビジネスモデルを生み出していく--。メーカーにとってこんなに嬉しいことはない。リコーとしてもこれに賛同し、単に製品を供給するだけでなく、そのお手伝いをするパートナーとしてコミットしていきたい」との姿勢を示した。
 導入製品のプレゼンテーションの後、セル生産方式を実現する同ラボで実働する3製品を見学。吉田工場の山中益生工場長は、リコー製品に共通する長所として、色の安定性が高いことを評価していた。

注目コンテンツ