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サカタインクスとCRRA、CO2から石油代替燃料合成で共同研究

 サカタインクス(株)(上野吉昭社長)と(一社)炭素回収技術研究機構(CRRA「通称:シーラ」、村木風海代表理事・機構長)は、大気中の二酸化炭素から石油代替燃料を合成する技術の確立を目指す。
 CRRAは「地球を守り、火星を拓く」をスローガンに、地球温暖化を止める方法から人類の火星移住までを一貫して研究する機関。このたびサカタインクスは、CRRAとインキ溶剤や軽油の代替燃料になる有機化合物を空気中の二酸化炭素から合成する技術開発に向け、5年間の共同研究開発契約を結んだ。
 大気中の二酸化炭素から石油代替燃料を合成する技術が確立することで、各種の燃料だけでなく、世界中のあらゆる石油製品を空気から生み出すことが可能になる。その実験拠点として、同社の東京工場(千葉県野田市)にある研究開発拠点に、現役東大生でCRRA機構長を務める村木氏とともに、共同ラボ「CRRA新東京サイエンスファクトリー」を創設し、スピルリナからエタノール、脂肪酸エチルエステル(軽油代替燃料)などの有機化合物を合成するための基礎研究や技術の開発を行っている。
 今回の研究が成功した場合、印刷用インキ溶剤の生産過程で大気中の二酸化炭素を回収することになり、「地球に優しい」製品が実現する。

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