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富士フイルムHD、「VISION2023」策定 - 売上高2兆7,000億円へ

3年間で総額1.2兆円を投資

 富士フイルムホールディングス(株)(助野健児社長)は、2023年度を最終年度とする中期経営計画「VISION2023」を発表した。
 同経営計画では、3年間で総額1.2兆円を投資し、ヘルスケア・高機能材料を中心に事業成長を加速させる。とくに、ヘルスケアを売上高・営業利益ともに最大セグメントに拡大させる計画で、「事業ポートフォリオマネジメントの強化」「キャッシュフローマネジメントの強化」「さらなる成長に向けた新規市場参入」「M&Aにより強化した事業の統合効果創出」という4つの重点施策を推進。2023年度の売上高計画を2兆7,000億円、営業利益を2,600億円、同社株主帰属当期純利益を2,000億円とし、いずれも過去最高を達成する計画である。
 「マテリアルズ」セグメントに位置付けられるグラフィックコミュニケーション事業では、今年7月1日付けで、富士フイルムのグラフィックシステム事業と、富士フイルムビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス)のプロダクションサービス事業を統合。デジタル印刷分野では、統合シナジーによる海外事業の確立と富士フイルムの販売チャネルを活用した販売領域の拡大を推進。アナログ印刷分野では、刷版の無処理化に注力する。
 またインクジェット事業では、商印・パッケージ市場に対し、高精度・高生産性のインクジェットヘッド、食品安全対応の水性顔料インク、およびヘッドとインクを組み合わせたカスタムシステムの開発・導入拡充を推進する計画。

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