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SCREEN HD、地球温暖化対策をファイナンス面から推進

 (株)SCREENホールディングスは3月16日、京都企業として初となるシンジケーション方式のタームローン「サステナビリティ・リンク・ローン契約」(アレンジャー:(株)三菱UFJ銀行)を締結した。同契約は、高い環境目標を掲げ、積極的に気候変動問題に取り組む企業を対象とした金融商品で、金利条件等の借入条件と借り手のサステナビリティ戦略に対するパフォーマンス評価が連動する。
 同社は、2030年をゴールとする社会的価値向上の長期指針「Sustainable Value 2030」を設定し、さまざまな課題に取り組んでおり、同社の環境目標の一つであるCO2排出量削減目標については、気候変動の国際イニシアチブである「Science Based Targets(SBT)イニシアチブ」の認定を取得するなど積極的な活動を展開している。
 同契約の対象となる環境目標は、事業所のCO2排出量を2024年3月期までに2019年3月期比で10%削減するというもので、SBTに向けた継続的な活動の一部。今回の契約では、環境目標と連携したサステナビリティ・パフォーマンスターゲット(SPT)を設定しており、金利の優遇とSPTのパフォーマンスが連動することで、SPT達成への動機付けとなっている。
 なお、調達した資金は製造ファシリティーのエネルギー効率改善、再生可能エネルギー由来の電力調達比率向上や環境適合設計に基づく製品開発などにも活用していく方針。

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