モリサワ、プロ転向のパラ陸上・佐藤選手と所属契約で会見
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(株)モリサワ(森澤彰彦社長)は、プロ転向を表明したパラ陸上競技・佐藤友祈選手と2月1日付けで所属契約を締結。その記者会見が2月22日に開かれた。
プロ転向の経緯について佐藤選手は「私はスポーツの力、可能性を信じている。コロナ禍で疲弊する社会に対し、私がプロとして東京2020パラリンピック競技大会においてベストパフォーマンスを発揮することで、挑戦することの楽しさ、そしてみんなが夢や希望を取り戻すきっかけになればと考えた」とし、競技への関心、認知向上への思いを語った。また、所属会社としてモリサワを選んだ理由について、「『フォントの国内トップメーカーとして、佐藤選手ともに世界進出への夢を叶えたい』という熱いオファーをいただいた。ユニバーサルデザイン(UD)フォントへの取り組みにも感銘を受け、ぜひお願いしたいと感じた」としている。
一方、所属契約の経緯について森澤社長は、「当社の創業ビジネスである写真植字機は、障がいを持つ方々に利用いただいてきた経緯があり、当社は以前から日本障がい者スポーツ協会(JPSA)を通じてパラアスリートを支援してきた。その中で、広告代理店から佐藤選手のプロ転向の話を聞き、不退転の決意でプロに臨まれることに感銘を受け、SNSを通じてオファーさせていただいた」と説明。「佐藤選手は、パラアスリートとして大きな可能性を秘め、今後、よりパラスポーツの普及・発展に貢献できる能力を持ったアスリートだ。この世の中が共生社会に向けてより明るい未来を迎えるためにも活躍を期待したい」とエールを送った。