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朝日プリンテック、新聞業界初のクラウドワークフロー導入を発表

オンラインによる記者会見を開催(左から、アグフア・岡本勝弘社長、朝日プリンテック・村瀬氏、長友センター長)

 (株)朝日新聞社100%出資の印刷会社である(株)朝日プリンテック(本社/東京都中央区築地5-3-2、尾形俊三社長)は、新聞印刷業界で初となるクラウドワークフロー導入を発表した。
 導入したのはアグフアのクラウドベースソリューション「アポジークラウド」。昨年11月から仕様検討に入り、今年6月から実運用を開始。すべてのジョブの移行を9月末に完了している。同社のプリプレス工程を一括処理する海老江センター(大阪市福島区海老江)では、5台あった各種サーバーの内、全国9ヵ所の工場に降版データを転送するファイルサーバーを除く4台をアポジークラウドに移行。異なるシステムを統合したことで、入稿後の台割り、面付け、RIP処理、Web承認までを自動化している。
 導入に際し、同社の村瀬岳彦氏は、「生産性の維持と拡張性」「セキュリティ」「ネットワーク運用」の3点を懸念事項に挙げていたが、これらすべてをクリアするとともに、コスト面では10年で比較試算し、そのメリットを確認したという。
 また、長友保宏センター長は、最大の導入効果を「システム管理からの解放」とし、維持管理にともなう精神的、作業的負担軽減によって人員配置の最適化に繋げているという。
 今後の展開について長友保宏センター長は、「生産性向上には労働力とIT資源の有効活用が必要」とし、将来的にはプリプレス業務の負荷分散も検討していくとともに、BCP対策のインフラ整備を進め、危機管理に強く、シームレスな作業継続性を顧客に提供できる企業を目指す考えを示している。

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