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富士精版印刷、コロナ影響大で減収 -「安心と品質」でESG経営へ

 富士精版印刷(株)(本社/大阪市淀川区西宮原2-4-33、吉賀文雄社長)は、第72期決算が減収増益となったことを明らかにした。
 同社では今年を「時代と顧客のニーズをつかみ、商機を広げる年」と位置付け、昨年度に引き続き既存顧客を重視しながら、新規開発にも注力。結果、第3四半期までの売上は、前年比105%と堅調に推移したが、第4四半期に新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受け、最終的には、売上は前年比3.7%減の39億9,200万円(前期比1億5,100万円減)と減収を余儀なくされた。
 一方で、材料費や運賃が高止まり状態にあったものの営業利益は1,300万円を確保。昨年グループ化した関連会社からの配当もあり、経常利益は8,000万円(前期比2,000万円増)の黒字となった。
 今後の方針について吉賀社長は「時代と顧客のニーズをつかみ、商機を広げ、業績向上に取り組む」とし、Withコロナ社会を見据えた自社の在り方を模索していく考えを強調。また、印刷物の新たな付加価値化として、バイオマスインキの全面使用や抗菌印刷にも着手し、人や環境にやさしい「安心と品質」の両立を目指すとともに、コーポレートプランニング室を中心にESGを意識した組織づくりにつとめ、競争力強化を図る方針。

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