（株）ミマキエンジニアリング（池田和明社長）は、同社3Dプリンタ「3DFF-222」で製作した「簡易式フェイスシールド」の無償提供で、5月20日現在、901先2万9,312個の申し込み、666先1万5,366個を出荷したと発表した。
　「簡易式フェイスシールド」は、頭に装着するフレーム部品を同社3Dプリンタ「3DFF-222」で製作したもの。神奈川大学の道用大介准教授からデータ提供を受けることで、型を準備することなくすぐに3Dプリンタで製作を開始することができる。同社では「このような緊急事態においてスピード感を持ってすぐに生産開始できることが、3Dプリンタの強みのひとつ」としている。
　また、シールド部分には、同社純正品のPETフィルムを流用し、内部で一貫制作している。
　生産に関しても、多くの申し込みに対応するため、3Dの造形方法を見直すことで製造時間を短縮し、従来は最大生産数500個/日であったものを750個/日まで高めることに成功。今後は、製造工程を見直し、省人化できる仕組みを検討していく。