富士精版印刷、主力得意先への深耕営業で増収増益 - 第71期決算
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富士精版印刷(株)(本社/大阪市淀川区西宮原2-4-33、吉賀文雄社長)は9月3日、本社内で記者会見し、第71期の決算が増収増益となったことを明らかにした。
同社は、主力得意先の売上維持および伸長を最重要テーマに掲げた上で、小口得意先の売上深耕や新規顧客の開拓にも注力。結果、売上高は前期比3.7%増の41億2,300万円(プラス1億4,800万円)、営業利益が1,600万円(前期マイナス760万円)、経常利益が6,000万円(プラス5,700万円)となり、増収増益を達成した。
増収要因について吉賀社長は、「上位顧客20社の売上比率が42.4%、前期比3.4ポイントアップ(プラス2億300万円)したことに加え、取引社数も43社増の560社となったことが売上を底支えした」と説明。一方、増益要因については、「材料費がプラス1億600万円、運賃がプラス2,800万円のコスト増となったが、一定部分を吸収できた」としている。
また、市島工場のB輪転機を売却し、主力のA輪転機に経営資源を集中。そこで発生した売却益1億1,100万円をCTP、紙揃え機、基幹システム構築費用などの一括償却に充当し、最終的に税引前利益は7,100万円となった。72期は売上41億5,000万円を計画している。
なお、同社は7月8日付けで神奈川県川崎市にある印刷会社、(株)ホクシンの全株式を取得し、完全子会社化したことも明らかにした。
一方、役員人事では、今年94歳を迎えた石川忠会長が代表取締役を退任。新たにコーポレートプランニング室の吉賀星斗室長が取締役に就任した。