ミマキ、3Dプリンタによる上田城跡地形の模型を上田市に寄贈
閉じる
(株)ミマキエンジニアリング(池田和明社長)は、地元地域である長野県上田市と連携して上田城跡地形/南櫓の3Dデータ作成を行い、同社製3Dプリンタで出力した造形物を同市に寄贈する。
今回の寄贈は、造形物及び同企画を通じて上田城の認知度向上を図り、上田城櫓復元の一助とすることが狙い。上田市では、明治維新後に取り払われた櫓の復元を計画しており、不足している資料、情報提供を広く呼びかけている。これを受け、同社では3Dプリンタで造形した上田城跡地形(1/378スケール)と南櫓(1/55スケール)の模型を同市に寄贈する。模型は、今後市役所で展示され一般開放されるほか、イベントでの展示や教育機関で活用される予定。
使用される3Dプリンタは「3DUJ-553」。UV硬化インクによる積層方式を採用しており、1,000万を超える色再現性を誇るフルカラー3Dプリンタで、精巧な造形力により、上田城櫓の瓦や石垣など、細やかなテクスチャも忠実に再現している。また、クリアインクを搭載しているため、水堀などの透明表現も可能だ。
今回の事例をきっかけに、同社では社会貢献活動の一環として「ミマキ文化遺産3Dプリントプロジェクト」を開始。歴史ある文化遺産と最新の3Dプリント技術を融合させ、地域活性化に貢献していく考え。