トッパン・フォームズ、「東海道五拾三次絵巻」を袋井市に寄贈
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トッパン・フォームズ(株)は2月15日、旧東海道の宿場町の一つである静岡県袋井市に、地域支援の一環として歌川広重の保永堂版「東海道五拾三次絵巻」を寄贈した。
同社は昨年3月、高精細なデジタル印刷の技術を活かして同製品を制作、販売を開始している。「東海道五拾三次絵巻」は、ボストン美術館に所蔵される高品位の浮世絵原画を復刻し、絵巻物という形態により55枚の浮世絵を連続して鑑賞できる製品である。また、採用した原画の大半を占めるスポルディング・コレクションは、繊細な色彩を持つがゆえに公開展示が禁止されており、原寸大による複製は学術的にも高い価値があるとされている。
今回寄贈先となった袋井市は、東海道五拾三次の中間点に当たる袋井宿のあった場所で、「東海道どまんなか市」と謳って地域振興を推進。同社は今年11月に新工場を同市にオープンするとともに、今回の寄贈を通し、日本の古き良き伝統を実感できる教材として、袋井市地域の学校教育や社会人教育に貢献したい考え。