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リコー、欧州の感熱紙生産ラインを増強してサーマル事業を強化

 (株)リコー(山下良則社長)は、欧州市場向け感熱紙の欧州サーマル事業強化に向け、新たに約30億円を投資し、フランスの生産拠点「Ricoh Industrie France S.A.S.」のコーター(塗布工程を行う設備)の生産能力を2倍に増強して2020年7月から増産開始する。
 同社のサーマル事業は、感熱紙や熱転写リボンを主力商品としてグローバルに事業を展開。感熱紙は、バーコードなどを印字して食品POSや工程管理、配送ラベルなどで活用されている。
 今回の生産能力強化は、欧州市場の拡大に対応したもの。2014年にEUの食品ラベル表示法(EU1169/2011)が改正されて栄養表示等が義務化されたことでラベルへの情報記載量が増加したことやプレパック品の増加により、需要が拡大しており、同社では今後も東欧各国の経済成長に伴う市場拡大に加え、Eコマースが年率10%で伸長していることから物流配送ラベル向けの需要も拡大していくと予測している。

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