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富士精版印刷、第70期決算は減収減益 - 収益構造は改善へ

71期は「売上減少に歯止めをかける年」へ(下段左=石川忠会長、下段右=吉賀社長)

 富士精版印刷(株)(本社/大阪市淀川区西宮原、吉賀文雄社長)は9月5日、本社内で記者会見し、第70期の決算が減収減益となったことを明らかにした。
 売上高は前年比1.7%減の39億7,600万円(前期40億4,400万円)、経常利益は300万円(前期8,200万円)とわずかながら黒字を確保している。
 減収要因について吉賀社長は、「直受注の大口顧客におけるペーパーレス化および小ロット化が影響している」とした上で、減益要因については「売上減少による要因もさることながら、材料費の増加や設備導入による減価償却費の増加による影響が大きい。償却については、できる限り可能な方法での前倒しや特別償却を実施した」と説明。また、工場加工高が減少する一方で、限界利益率がここ数年で大幅に向上していることを示し、同社が取り組んできた「収益構造の改善」が実を結びつつあることを強調した。
 同社では、これらの状況を踏まえ、今期を「売上減少に歯止めをかける年」と位置付け、71期は売上高41億5,000万円を計画。「主力得意先の売上維持および伸長」「顧客満足度の向上」「コスト競争力の強化」の3項目を柱に売上回復を目指す。

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