ハイデルベルグ、CD102チャイナモデルを文化堂印刷に納入
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ハイデルベルグ・ジャパン(株)(本社/東京都品川区、水野秀也社長)は、中国・チンプー工場で製造された菊全判6色コーター付きUV印刷機「スピードマスターCD102-6+L」(チャイナモデル)の日本1号機を文化堂印刷(株)(本社/神奈川県小田原市寿町1-10-20、萩野健治社長)に納入。7月19日に記者会見を開いた。
上海郊外にあるチンプー工場は、ハイデルベルグの枚葉印刷機を生産する世界2拠点のひとつ。現在はスピードマスターCD102、CS92、SX74の3機種を生産。これらすべての印刷機は、ドイツ・ウィスロッホ工場と同じ環境下で生産され、ドイツ基準の品質が保持されている。
文化堂印刷の今回のチャイナモデル導入は、17年稼働してきたUV初号機の老朽化にともなう入れ替え需要。成長を見込む紙器パッケージ(厚紙)対応の即戦力として導入された。
チャイナモデルを選択した理由について、同社の中西一人専務は、「設備更新を決断したのが昨年10月。そこから今年の3月末の繁忙期に間に合わせてほしいと要望した結果、ハイデルベルグ・ジャパンからチャイナモデルの提案があった」と説明。一般的に、ドイツモデルの場合、発注から納入までは8〜9ヵ月程度(製造6ヵ月、輸送2ヵ月)とされているが、チャイナモデルの場合、輸送距離が短いことでおよそ1ヵ月短縮できる上、チンプー工場では生産する機種を限定しているため、製造期間も1〜2ヵ月短縮できるという。投資コストという面でも、ドイツモデルより抑制できるという。