ハヤシ印刷(宮城)、破産申請へ-負債3億5,900万円
(株)ハヤシ印刷(仙台市青葉区一番町1-12-41、設立1974年8月1日、資本金1,000万円、従業員13名)は2月9日、事業を停止し、事後を弁護士ほか3名に一任。破産申請の準備に入った。負債総額は、約3億5,900万円(2023年7月期時点)。
1945年に各種印刷業を目的とし、林家の屋号にて創業。業容拡大に伴い法人化した。オフセット印刷を主軸とし、総合印刷業を手掛け、2010年オンデマンド印刷機、2014年ダイレクトUV印刷機を各々導入するなどして顧客需要に対応してきた。
一時は3億円を超える売上を計上した時期もあったが、ペーパーレス化による紙の印刷需要の減少などから弱含みの業績を強いられるようになり、2020年7月期の売上高は1億9,900万円にまで減少。コロナ禍以降、減収推移を辿る中、コロナ関連の制度融資を活用して資金繰りの調整を図ったほか、外部支援機関などのバックアップにて経営再建に注力し、2023年7月期は低迷していた顧客需要が一部回復したこともあり、売上高は約1億6,700万円にまで持ち直した。
しかし、採算性に乏しい決算が続いてきた経緯から企業体力はすでに消耗していた上、売上高を超える金融債務が負担となるなどして資金繰りが限界に達し、今般の措置となった。
(東京商工リサーチ調べ)