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トキワメディアサービス(埼玉)、破産開始決定-負債13億7,000万円

 (株)トキワメディアサービス(埼玉県朝霞市宮戸橋面2-1、登記上:東京都豊島区池袋2-60-7、設立2005年9月、資本金2,300万円)は4月14日、東京地裁から破産開始決定を受けた。負債総額は約13億7,000万円。
 オフセット印刷などを手掛けていた。製本技術の高さから、大手メーカーと複数取引があったほか、大手進学塾などからも受注があり、2006年6月期には売上高約12億5,300万円をあげていた。
 ページ単位で自由に取り外しができる製本技術「だっちゃくん」や、本をはがして使用できる『剥がれ三兄弟』などが教材や楽譜などで活用されたものの、ペーパーレス化や製本需要の減少などから受注が減少。新型コロナウイルスが感染拡大して以降は業況がさらに悪化し、制度融資を活用するなどして事業を継続していたが、2021年6月期には売上高3億7,980万円まで落ち込み、3億円超の債務超過に陥っていた。
 2022年には豊島区池袋に構えていた本社事務所を撤退し、朝霞市の製造拠点に集約するなど経営の見直しを図ったが、支えきれず、今回の措置となった。
(東京商工リサーチ調べ)

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