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太陽樹脂工業ほか1社(埼玉)、破産開始決定-負債6億円

 太陽樹脂工業(株)(埼玉県秩父郡長瀞町矢那瀬916-1、登記上:同郡長瀞町本野上623-2、設立1965年11月、資本金1,600万円)と、関連の秩父美術加工(有)(同所、登記上:同所、設立1964年9月、資本金800万円)は2月17日、さいたま地裁秩父支部より破産開始決定を受けた。負債は2社合計で約6億円。
 太陽樹脂工業は、一般書籍や参考書、漫画に使用される表紙やカバーの艶出し・艶消しなどの印刷物加工を主体に、クリアファイルやマウスパッドなどの樹脂成型加工も手掛け、1999年12月期には約21億円の売上高を計上していた。
 しかし、少子化による教育出版物の需要減少や、書籍のデジタル化にともなう取引先の統廃合・内製化により受注環境が悪化。近年の年間売上高は約4億円に落ち込んでいた上、設備投資負担もあり、借入金に依存した資金繰りが続いていた。
 従業員削減や本社移転、旧本社の売却などにより立て直しを図っていたが、その後も業績の回復が見られず、2023年2月7日には工場が財務省から差し押さえられていた。
 秩父美術加工は、太陽樹脂工業からオフセット印刷業務を請け負い、2020年3月期は6,901万円の売上高を計上していたが、太陽樹脂工業に連鎖した。
(東京商工リサーチ調べ)

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