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三重シーリング(三重)、破産開始決定 - 負債3億6,000万円

 (株)三重シーリング(三重県松阪市丹生寺町2-3、設立1986年3月、資本金1,000万円)は破産開始決定を受けた。負債総額は約3億6,000万円。
 1980年に創業したオフセット印刷業者。主にOA機器向けのシールや食品包装機向けのラベル製造を手掛け、一時は長野県にも営業拠点を設けて事業を拡大していた。しかし、競合激化に加え、取引先の生産拠点が海外の工場に移転するなどし、受注が徐々に減少した。
 2019年7月期には売上高約5億400万円をあげたが、約4,800万円の赤字を計上したうえ、2020年7月期の売上高は約4億7,200万円にとどまった。以降はコロナ禍の影響もあって業況はさらに悪化していた。
 2019年には金融機関にリスケを要請していたが、2022年9月にはファクタリング会社など3社によって債権譲渡登記が設定され、同年12月には同社のほぼすべての取引先へ債権譲渡通知が送付されるなど、資金繰りの悪化が露呈。また、2023年1月には賃金880万円の未払いの疑いで、松阪労働基準監督署が代表者を津地方検察庁松阪支部へ書類送検する事態も発生。こうしたことから事業継続が困難となり、今回の措置となった。
(東京商工リサーチ調べ)

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