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HS管財(鳳清印刷・大阪)、特別清算開始決定 - 負債推定10億円

 HS管財(株)(大阪府門真市柳田町3-2、設立1956年2月、資本金1,280万円)は1月6日、大阪地裁より特別清算開始決定を受けた。負債総額は推定10億円。
 鳳清印刷(株)の商号で設立。大手電機メーカーを主力取引先とし、各種製品の取扱説明書やマニュアル、技術資料などの商業印刷を手掛けていた。企画から原稿製作、編集、海外向け説明書の翻訳、印刷、製本まで一貫して行う体制を構築していたほか、社員が現地に出向し、製品開発・企画段階から参加することで受注の取り込みを図り、ピーク時の1992年3月期には売上高約17億2,500万円を計上した。
 しかし、取扱説明書の簡素化が進みページ数の減少が続いていたほか、デジタル化の影響なども受け、その後の売上は下降線をたどっていた。さらに近年は「新型コロナウイルス」感染拡大の影響により、2022年3月期の売上高は約6億8,000万円にとどまった。この間、たびたび赤字を計上して債務超過に陥るなど、窮屈な運営が続いていた。
 このため、2022年3月22日をもって会社分割を行い、新たに設立した鳳清印刷(株)へ事業を移管すると同時に、現商号に変更。同年8月31日、株主総会の決議により解散し、今回の措置となった。
(東京商工リサーチ調べ)

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