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TS(愛媛)、特別清算開始決定-負債推定4億5,000万円

 TS(株)(四国中央市川之江町976-8、登記上:京都市中京区三条通堺町東入ル桝屋町66、設立1964年2月、資本金2,200万円)は6月3日、京都地裁より特別清算開始決定を受けた。負債総額は推定4億5,000万円。
 紙箱等のパッケージやパンフレットの製造に加え、フィルム製版までをコンピュータ処理する商業印刷も手掛け、ピーク時の1992年9月期には売上高約14億2,700万円を計上した。その後は売上が伸び悩んだため、1999年10月頃から炭を利用したオリジナル商品「チャコールパッケージ」、「チャコールペイント」を開発するとともに、松山市にアンテナショップ「わたしの炭家」を開設するなど、業績向上に努めていた。
 しかし、主力である紙器製品需要の落ち込みに加え、これら新規事業も起爆剤にはならず売上は低迷。また、地元産品である今治タオルの好調を背景に、同製品のパッケージを積極的に手掛けたものの、受注は伸び悩んでいた。リストラの実施、選別受注などにより採算改善に努めたが業績低迷が続き、2020年9月期の売上高は約2億円にとどまった。
 このため、2021年2月1日、太平紙器(株)(四国中央市)を設立し、事業を移管。同日、現商号に変更するとともに京都市中京区に登記上本社を移転し、2022年2月28日、株主総会の決議により解散していた。
(東京商工リサーチ調べ)

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