井上美術紙工所(東京)、再度の資金ショート-負債1億円
(有)井上美術紙工所(東京都新宿区西落合1-21-4、設立1971年1月、資本金300万円)は再度の資金ショートを起こし6月3日、行き詰まりを表面化した。負債総額は推定1億円。
スクリーン印刷やコロタイプ印刷など、特殊美術印刷を得意としていた。同業他社からの下請受注を中心に、2017年6月期には売上高約2億5,000万円をあげていた。
しかし、コロナ禍の影響もあって2021年6月期の売上高は約1億5,000万円まで減少し、約1,200万円の赤字を計上。さらに、経理業務を担っていた代表者の体調不良によって支払いなどに支障が出る中、2022年5月末には従業員も退職。動向が注目されていたところ、今回の事態となった。
(東京商工リサーチ調べ)