ページの先頭です

文昇堂印刷(山形)、破産申請へ-負債1億2,000万円

 (株)文昇堂印刷(山形市立谷川2-938、設立1961年8月、資本金2,000万円)は5月9日、事業を停止し、破産手続きを弁護士に一任した。負債総額は約1億2,000万円。
 1930年代に創業した老舗の印刷業者。早くからラベル・シール印刷に着目し、山形県内の食品製造業者や酒造業者を中心に営業基盤を構築していた。また、山形県外の大手企業向けのチラシ印刷等でも実績を重ね、1998年7月期にはピークとなる売上高2億3,312万円を計上した。
 しかし、多品種少量印刷が時流となる中、設備能力上の問題により対応しきれず、徐々に取引が減少。加えて、新型コロナウイルス感染拡大によるマイナス影響から受注低迷に拍車が掛かり、2021年7月期には売上高が約7,000万円まで落ち込んでいた。
 状況を打開するため、2022年7月期は新規事業としてネット販売を開始したが、想定通りの受注を得られず、先行きの見通しも立たないことから、事業継続を断念し今回の措置となった。
 なお、5月10日付で事業基盤および従業員を第三者に譲渡している。
(東京商工リサーチ調べ)

注目コンテンツ