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サンケイ総合印刷(東京)、特別清算開始決定 - 負債10億円

 サンケイ総合印刷(株)(東京都千代田区大手町1-7-2、設立1987年6月、資本金1億円)は12月6日、東京地裁から特別清算開始決定を受けた。負債総額は約10億円。
 (株)産業経済新聞社が全額出資の印刷会社。埼玉県戸田市に工場を構え、産経新聞を中心とした折り込みチラシや別冊のほか、ポスターやカタログ・社内報・各種広報誌等の商業印刷も手掛けていた。
 2004年3月期は売上高50億195万円をあげていたが、その後は紙媒体の需要減少などから2020年3月期は売上高21億7,892万円にとどまっていた。また、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、旅行関連のポスターやフリーペーパー、訪日観光客向けの印刷物等の制作が相次いでキャンセルされるなど事業環境が悪化していた。
 こうしたなか、グループの再編の一環として2021年3月10日、吸収分割の方法で、戸田工場の製造事業および工場資産を除くすべての事業を別会社であるサンケイ総合印刷(株)(大阪市此花区)に承継。その後、同社は工場資産の売却などを進め、金融債務を圧縮するとともに10月31日付けで株主総会の決議により解散し、清算を進めて今回の措置となった。
(東京商工リサーチ調べ)

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