光写真印刷(東京)、特別清算開始決定-負債21億2,146万円
光写真印刷(株)(東京都大田区下丸子2-24-26、設立1949年11月、資本金1,510万円)は10月11日、東京地裁より特別清算開始決定を受けた。負債総額は21億2,146万円(2020年6月期決算時点)。
1947年創業の老舗印刷業者。外国製複写機やオフセット印刷機を導入することで顧客から支持を集め、地盤を構築していた。需要増加から大田区内に工場を開設し、1995年6月期には売上高約38億9,000万円をあげていた。
以降、印刷需要の減少や印刷通販など同業との競争が激化し、受注が落ち込んだ。近年は環境に配慮した印刷やデザイン、企画なども強化したが、2018年6月期には売上高8億7,825万円と低迷し、5,750万円の赤字を計上。2020年6月期は新型コロナウイルス感染拡大による需要減も響き、売上高は7億2,864万円とさらに落ち込み、3期連続となる5,246万円の赤字を余儀なくされた。
過去の設備投資の負担も重く、事業継続を断念。不動産などの資産売却を進め2021年2月19日、株主総会の決議により解散していた。
(東京商工リサーチ調べ)