共同印刷所(鳥取)、破産開始決定-負債1億5,900万円
(有)共同印刷所(鳥取県境港市浜ノ町152、設立1952年9月、資本金1,000万円)は9月16日、鳥取地裁米子支部から破産開始決定を受けた。負債総額は約1億5,900万円。
地元企業や官公庁、新聞社などを中心に近隣の市町村にも営業基盤を築き、広告宣伝物や業務向けの商業印刷、出版印刷、事務用印刷、商品券やメンバーズカードのほか、包装紙やカレンダー、ライター、看板向けなどの印刷も手掛けていた。企画からデザイン、印刷まで一貫体制を築き、多品種・小ロットに対応するなどして受注確保に努め、1995年6月期にはピークとなる売上高約2億8,000万円を計上した。
しかし、その後は受注環境の悪化等により売上は低迷。2011年6月期以降は年間売上高が1億円を割り込み、採算性も悪化していた。2020年6月期には売上高が約5,100万円まで低下し、約1,300万円の赤字を計上するなど、厳しい資金繰りに陥っていた。
こうした中、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてさらに受注が低迷。業績改善の見込みが乏しく、債務返済のめども立たないことから、事業継続を断念し今回の措置となった。
(東京商工リサーチ調べ)
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