尾﨏製作所(埼玉)、破産手続きへ - 負債額は調査中
(株)尾﨏製作所(さいたま市浦和区大東1-20-26、設立1967年10月、資本金2,000万円、従業員40名)は、9月15日までに事業を停止し、破産手続きを弁護士に一任した。負債は現在調査中。
1916年6月に尾﨏印刷製本綴機製作所として創業した老舗メーカーで、同社によると日本最古の中綴製本機械専門の製造業者と称される。自社オリジナル「OSAKO」ブランドの製本機械の優れた高速性および耐久性で、国内外の大手製本・印刷会社との取引基盤を構築してきた。
ピーク時の1991年4月期には売上高約30億2,900万円を計上。しかし、ペーパーレス化に伴う製本需要の低下によって業績は下降線をたどり、近年は約8億円の年間売上高にとどまっていた。業績低下によって財務内容も悪化し、厳しい資金繰りが続くなか、新型コロナウイルス感染症の影響により海外からの入金も途絶えたことで事業を停止していた。
なお、製造外注先である尾﨏精機(株)(山形県高畠町)は事業を継続し、同社販売済みの製本機械のメンテナンスなどのアフターサービスを行うとともに、同社販売先の一部を移管している。
(東京商工リサーチ調べ)
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