はとプリント(京都)、破産開始決定-負債2億円
(有)はとプリント(京都府宮津市惣382、設立1982年1月18日、資本金1,820万円)は9月2日、京都地裁より破産開始決定を受けた。負債総額は約2億円。
1965年に個人創業。各種印刷物の加工を手掛け、地元ホテルや旅館、官公庁、近隣の法人や個人など幅広く営業地盤を形成。名刺、チラシ、パンフレット、ポスターなどを制作していたほか、北部地域に伝わる民話や風土記などの出版や、地元専門の情報誌「宮津瓦版」も出版するなど、出版社としての機能も備え、1995年9月期には売上高約1億8,500万円を計上していた。
しかし、その後はデジタル化の進展に加えて北部地区における人口減少などもあって競合は激化。得意先企業の経営も悪化する中、回収が長期化して一時は未回収債権を抱えるなど資金繰りが逼迫する事態にあった。また、印刷機器への投資負担も相対的に高く、2017年7月期(決算月変更)には、売上高約3,500万円にまで低下。度々赤字を計上するなど業態悪化に歯止めが掛からない状況にあった。そのような中、2020年1月以降、売上が確保できない事態が続き、代表者も高齢で事業を継承する人材もいなかったことから事業継続を断念し、今回の措置を採った。
(東京商工リサーチ調べ)
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