太田インキ製造(東京)、再度の資金ショート-負債2億円
太田インキ製造(株)(東京都荒川区西日暮里2-52-2、設立1950年3月、資本金1,225万円)は再度の資金ショートを起こし、10月4日、行き詰まりを表面化した。主要事業および一般取引先への債権債務は別会社に移管しており、金融債務や公租公課など残債の債務整理を予定している。負債総額は、金融債務と公租公課などで約2億円が見込まれる。
同社は1939年4月に創業。ダンボール用のインクの製造をメインとするほか、印刷資材の販売も手掛けていた。埼玉県内に生産拠点を有し、長年の業歴を背景に大手インクメーカーなどに営業基盤を持ち、ピーク時の1993年3月期は売上高約11億円をあげていた。しかし、近年は紙媒体の需要減に伴う印刷業界全体の不振や製造コストの上昇などから、売上、利益ともに低迷。2019年3月期の売上高は約3億8,000万円にまで減少し、赤字決算も続いていた。
金融債務も重く、返済のリスケジュールなどで凌いできたが、公租公課の未払いも発生。資金繰りも限界に達した。
(東京商工リサーチ調べ)