明星印刷工業(愛媛)、事業を停止-負債11億5,000万円
明星印刷工業(株)(愛媛県松山市土居田町500、設立1965年3月、資本金1,400万円)は7月4日、事業を停止し、事後処理を弁護士ほか2名に一任した。負債総額は約11億5,000万円(2019年2月期決算時点)。
当地老舗の印刷業者で、県内主要企業および官公庁を得意先に商業印刷、伝票・封筒・便箋などの印刷、連続伝票印刷を手掛けていた。1994年11月、伊予市下吾川に約10億円を投資して新工場を建設、増産体制を整え1998年2月期にはピークとなる売上高約20億6,400万円を計上した。
その後も各種印刷機を相次いで購入するなど積極的な設備投資を実施したが、景気減速に加えインターネットの急激な普及に伴い受注が減少。設備投資による金利負担が裏目となって経営が悪化し、近年は金融債務の返済緩和措置を各取引行より受けて経営改善を図っていた。
しかし、書籍・雑誌の各種電子化など受注低迷は続き、2019年2月期の売上高は約5億7,600万円まで低下。加えて厳しい受注単価もあって赤字が続き、約2億9,800万円の債務超過に陥っていた。こうした中、決済資金調達の目処が立たず、今回の措置となった。
(東京商工リサーチ調べ)
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