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大洋社ほか1社(東京)、破産開始決定-負債4億4,900万円

 (株)大洋社(東京都港区虎ノ門1-13-3、設立昭和23年12月、資本金8,000万円)と、関連の(株)オーシャン・パートナーズ(同所、設立平成15年2月、資本金6,500万円)は11月1日、東京地裁に破産を申請し、同日破産開始決定を受けた。
 大洋社は大正15年創業の印刷業者。長年、大手企業を主要取引先としてチラシ、パンフレットなどの広告印刷を手掛けるほか、CD-ROM作成などのデジタルファイリングも請け負い、平成14年9月期には売上高16億3,181万円をあげていた。しかし、近年のインターネット広告の普及による受注環境の変化に加え、同業他社との競合激化もあり、29年9月期の売上高は約4億2,065万円まで減少。過去の多額の赤字計上から財務は脆弱で、さらにオーシャン・パートナーズへの貸付金も重荷となって経営状態は悪化。ここにきて資金調達も限界に達し、今回の措置となった。
 オーシャン・パートナーズは広告デザイン関連やコンサルティング事業を手掛け、29年9月期の売上高は9,723万円をあげていた。しかし、受注の減少に加え、連続赤字から債務超過が続いていた中、大洋社に連鎖した。
 負債総額は、大洋社が約3億100万円、オーシャン・パートナーズが約1億4,800万円、2社合計約4億4,900万円(平成29年9月期決算時点)。
(東京商工リサーチ調べ)

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