日刊海事通信社(東京)、破産開始決定-負債7,937万円
(株)日刊海事通信社(東京都港区西新橋3-23-6、設立昭和24年2月、資本金2,800万円)は7月31日、東京地裁から破産開始決定を受けた。
同社は海運・造船業界の専門出版社として設立された老舗企業。日刊紙「日刊海事通信」の発刊で知られるほか、「海運・造船会社要覧」「フェリー・旅客船ガイド」「海の情報誌Marine」などの定期刊行物を出版し、平成4年5月期は売上高約3億4,000万円をあげていた。
しかし、以降は出版不況による経営環境の悪化などから購読数もジリ貧をたどり、平成29年5月期は売上高1億279万円まで落ち込んでいた。近年は電子版やメール配信などオンラインを通じた購読者の繋ぎ留めに取り組んでいたが、平成30年1月に当時の社長が逝去したことで経営が急変。以降、事業継続を模索したものの奏功せず、3月30日をもって全ての出版物を廃刊することを告示し、債務整理を進めていた。
なお、負債総額は債権者232名に対して7,937万円。
(東京商工リサーチ調べ)
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