ウイズプリンティング(大阪)、民事再生法申請-負債23億6,214万円
(株)ウイズプリンティング(東大阪市池島町8-6-32、設立 昭和39年5月、資本金5,000万円、従業員57名)は7月18日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請、同日監督命令を受けた。
同社は輪転機により実績を上げ、得意先を拡大してきた企業。現在は各種印刷物制作、それにともなう製本加工業を主力に展開し、平成9年7月期にはピークとなる売上高35億784万円を計上していた。
しかし、以降の受注は伸び悩み、売上は緩やかに縮小。平成12年7月には(株)ダイリン(富田林市)を合併して生産能力を高め、業績回復を図った。また、デジタル投資を行い、スピード化・高精度化を推し進めることで新たな顧客開拓を目指していたものの受注は安定せず、一進一退を繰り返しながら減収で推移していた。
こうした中、主力先数社との取引終了、市況の急速な悪化が重なり、平成28年7月期の売上高は20億円を割り込み、29年7月期はさらなる減収となり、6,316万円の赤字を計上した。平成30年7月期に入り、金融機関へ再建策を提出するとともに、金融債務のリスケジュールを要請。富田林工場の売却、役員給与の大幅カットなどの経費削減策を断行してきたが、自力再建が困難な状況に陥り、今回の措置となった。
なお、負債総額は23億6,214万円(平成29年7月期決算時点)。
(東京商工リサーチ調べ)