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宏義印刷(群馬)、再度の資金ショート-負債2億円

 宏義印刷(株)(群馬県伊勢崎市堤下町74-2、設立昭和27年5月、資本金1,000万円)は再度の資金ショートを起こし5月17日、行き詰まりを表面化した。
 同社は老舗の印刷業者。昭和50年代後半に印刷設備を拡充したことで、以降は案内状やカタログ、書籍といった美術印刷分野へ幅を拡げ、安定して売上を計上していた。しかし同業他社との競争が激化し、徐々に売上規模が縮小。さらに追い打ちをかけるように、平成23年4月には本社工場が火事で全焼した。
 事業継続が危ぶまれたものの、取引先等からの支援により急場は凌ぎ、保険金収入もあり工場を再建した。しかし、ネット印刷の台頭など営業環境はさらに悪化し、近年は大手得意先の業績不振によって受注量は落ち込み、平成29年3月期には売上高が2億円台まで低下。その後も売上に回復がみられず資金繰りが逼迫し、今回の事態となった。
 負債総額は約2億円。
(東京商工リサーチ調べ)

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