石原泰西堂(京都)、破産申請へ-負債総額は調査中
(株)石原泰西堂(京都市南区東九条南河辺町43、設立昭和34年10月31日、資本金2,000万円)は2月28日、事業を停止し、事後を弁護士に一任、破産申請の準備に入った。
同社は昭和2年に創業。平成29年を以て創業90周年を迎えた老舗企業で、食料品業界向けの紙器を中心とした企画製造業を主業に展開。地元京都市内の食品業界を対象とした販路を形成していた。
社内にデザイン室を設けて商品の付加価値を高めるとともに、紙器のデザイン・製造で蓄積したノウハウをチラシやシールにも広げて商品ラインアップを強化。また、他社への外注から内製化に舵を切り、可能な限り自社での製造によって利益率の向上に努めていた。ピークの平成4年3月期には、売上高約10億9,000万円を計上していた。
しかし、近年は斯業環境停滞を受け、総体的に需要が落ち込み、ここ数年は売上高5億円台での緩やかな減収傾向、利益面も辛うじて黒字を確保する程度にとどまっていた。そのような中、平成29年4月時点で長短合わせて約3億8,000万円の借入金を抱え、金融依存が顕著となっていた中、資金繰りが逼迫し、事業継続を断念、今回の措置となった。
なお、負債総額は現在調査中。
(東京商工リサーチ調べ)
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