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キングコーポレーション、卓上カレンダー、封筒、名刺、カードなど「CCP」の紙製品拡充

ロゴ表示でSDGsのPRが可能

 (株)キングコーポレーション(名古屋市中区、棚橋俊仁社長)は、繊維ゴミ配合率50%以上を達成した「サーキュラーコットンペーパー(CCP)」の卓上カレンダーを8月から販売する。同社が加盟する一般社団法人「サーキュラーコットンファクトリー(CCF)」は5月10日の「コットンの日」に、「サーキュラーコットンペーパー」を使用している証として、加盟企業でなくても表示できるロゴマークを発表しており、同社・企画部の関英太郎氏は「CCFが公式に認定しているロゴマークの表示により、SDGsに取り組む企業としてPRできる」と活用を呼び掛ける。9月からはCCPの封筒、名刺用紙、各種カードの販売を開始する。


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サーキュラーコットンペーパーを使用した卓上カレンダー

 CCPは洋服の廃棄物を資源としたもので、廃棄コットンを50%以上配合している。CCFによると、ゴミ問題が環境破壊の大きな原因となっている中、繊維のゴミは世界のゴミの14%を占めており、日本における繊維のリサイクル率は17.5%に過ぎないという。毎年137万トンの繊維の廃棄物が捨てられたり、燃やされたりしている。

 そして、注目すべきは繊維の廃棄物を繊維に再生しても17.5%の低いリサイクル率になってしまうが、それと比べ、紙の回収率は85%、古紙利用率は67%で、紙にすることの方がはるかに高い循環利用となることだ。

 関氏は、CCFに加盟した理由について「CCPは、不要になった洋服を循環させて資源に変えることができる画期的な商材。繊維ゴミの配合率が50%以上という、主原料になるところにも着目した」と話す。

 加盟企業は、その証である「CCF」のロゴマークを印刷物や紙製品に表示することができるが、CCFは5月10日、CCPのさらなる普及を目的に、加盟企業でなくてもCCPを使用している証として使用できる「CCP」のロゴマークを発表した。説明文付き(任意)、CCP×○○○(会社名)などのコラボマーク風、SDGsアイコンとセットで表示することでSDGs活動をPRできるものや、QRコードが付いているものもある。


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使用例:コラボ風

 「CCPのロゴマークは、当社が作成したものではなく、CCPを普及させるためにCCFが公式に発表したものであり、SDGsの取り組みをアピールするのに十分な価値のあるマークであると言える」(関氏)


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ロゴマーク

 8月から販売を開始する卓上カレンダーは、「POD 卓上カラフル CCP」と「POD 二つ折りカラフル CCP」の2種類。会社名を名入れするとともに、CCPのロゴマークを印刷することができる。

「今すぐできるSDGs」の新たなツールに

​ 世間や企業の環境意識が高まる中、印刷会社でもSDGsやサステナブルに関心を持つ企業は増えている。関氏は「環境に取り組んでいるかどうかを取引先の選定基準にしている企業も増えていることを感じている。しかし、何から取り組めばいいのか分からないという印刷会社も少なくないのではないだろうか」と話す。

 そのような中、同社では「今すぐできるSDGs」として、印刷会社のSDGsをサポートするための様々なツールを提案してきたが、「サーキュラーコットンペーパー」は、その新たなツールとして活用が期待される。


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CCFの紹介QRコード

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