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キングコーポレーション、「今すぐできるSDGs」- ペーパーホルダーの活用を推奨

 (株)キングコーポレーション(本社/愛知県名古屋市中区、棚橋泰仁社長)が今年1月に発売したペーパーホルダー半透明が好評だ。クリアホルダーと同じL字型の紙ファイルで、トレーシングペーパーにより中身が透ける半透明タイプと、FSC認証紙を使用したホワイトCOCの2種類を用意しており、印刷会社を中心に販売数量が急増しているという。企画部の関英太郎課長は「PODや複合機で出力できるので、商品サンプルも作りやすい。実物をどんどん提案し、大型案件につながるケースもあるようだ」と話しており、印刷会社が今すぐ始めることができるSDGsとして活用を推奨している。

 同社が環境に優しい紙製品の開発を開始したのは2018年。鼻にストローの刺さったウミガメが話題になり、大手コーヒーチェーンがストローを2020年までに紙製に変更することがニュースになった頃だ。同社が環境に配慮した紙製品の開発に着手したのもこの頃で、関課長は「脱プラの流れも出始め、紙製品メーカーとして、当社でも環境に優しい紙製品を開発するべきではないかと社長からの提案があり、開発に乗り出した」と話す。そして、脱プラにつながる身近な商品として、事務用やノベルティでよく使われるクリアーホルダーに着目し、2019年に「ペーパーポケットホルダー」を発売した。

 ペーパーポケットホルダーは、クリアホルダーと同じ大きさでカタログなどを入れても広がらないU字型ポケットタイプの紙製ファイル。未晒・ホワイト・クリアの3種類を用意しており、関課長は「上部のU字型の開口部から『見積書』などのタイトルが見えるのが特徴。カタログや小冊子を入れても広がらないので、PP袋の代用としても使用できる」とメリットを話す。プリンターとの相性も良く、オフセットやPOD、オフィスの複合機などにも対応しているため、印刷会社だけでなく、一般企業が素材を購入して自社の複合機で出力するという流れもあるようだ。

第2弾として、入れやすさを考慮した「ペーパーホルダー」を開発

 ペーパーポケットホルダーは、カタログや小冊子を入れられるというメリットがあるが、「入れやすさ」を考えると、やはりクリアホルダーに軍配が上がる。

 そこで同社は第2弾として、クリアホルダーと同じ形状の「ペーパーホルダーホワイト」を2020年に開発した。L字型なので書類を入れやすく、上質127.9g/平米と紙が厚めで丈夫であるほか、ペーパーポケットホルダーと同様、オフセットやPODとの相性も良い。A4サイズ以上の用紙に対応した複合機にも対応している。


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ペーパーホルダー(左)とペーパーポケットホルダー

 さらに、同社は2021年にFSC認証紙を使用したペーパーホルダーホワイトCOC、2022年1月からはトレーシングペーパーで作成したペーパーホルダー半透明を発売した。とくに中身が透けて見える半透明タイプが人気で、受注が急増している。なお、半透明のペーパーホルダーについては、シワが出てしまうなど印刷が難しいため、基本的には同社の専用ラインにて、印刷からの発注を推奨しているという。関課長は「受注の拡大により、専用ラインを複数台増設した。これにより、さらに短納期・低価格での提供が可能になった」と話している。

 なお、同社ペーパーホルダーの素材価格は、半透明が1枚40円。ホワイトが1枚18円で、500枚入りとなっている。

2022年1月に「SDGsポリシー」を公開

 同社では、SDGsに貢献できる商品の問い合わせが増えていることから、2022年1月に「SDGsポリシー」を策定し、ホームページ上で公開している。SDGs関連商品の紹介や、同社の取り組みを紹介している。

 「今後もSDGsに貢献できる製品の開発を続け、紙製品メーカーとして、持続可能な社会に貢献していきたい」(関課長)

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