ジーティービー、刷り出し検査の決定版「CorrectEye SIS」のコンパクト機
(株)ジーティービー(本社/神戸市中央区、大西幹雄社長)は、現場の要望に対応しながら印刷物刷り出し検査システム「CorrectEye SIS(コレクトアイ シス)」の機能刷新を進め、導入実績を伸ばしている。page2025では、版キズ察知能力をこれまでにない威力にまで高めるとともに、入力から検査完了までの時間を超高速化、さらに過検知をすこぶる減少させるなどの機能を高めて紹介する。さらに今回、新たなラインアップとして待望のコンパクト機(菊半裁・B2対応)が登場する。

「CorrectEye SIS」は、印刷現場におけるスピーディーな刷り出し検査を実現するスキャナ一体型検査システム。非接触入力方式のため、乾いていない大判印刷物はもちろん、薄手の軟包装フイルムなども簡単にシワなくスキャンすることができ、刷版データや良品マスターとの照合検査が可能。
検査処理エンジンにはデジアナ検査のパイオニアとして定評のある画像検査ソフト「ホールマーカー」をベースに、印刷現場オペレータが無理なく扱えるようタッチパネルに対応した高精度専用エンジンを搭載。簡単な操作で印刷物の欠陥を効率的に検出できるシステムとして好評で、導入実績は国内だけでなく海外の印刷会社も含めて300台に迫る勢いで進んでいる。持続可能な社会実現に向けたヤレ等の無駄な資材の削減や、働き方改革の観点からも、オペレータの負荷軽減などから近年ますます注目されている検査システムとなっている。
一昨年のリニューアルにより、新たにRIPからページ情報を取得して検査エリアを「CorrectEye SIS」が自動で判別して取ってくるようになった。このため、オペレーターは余分な箇所までチェックする必要がなくなり、さらなる検査作業の効率化と作業負荷軽減を実現した。
このほか、「CorrectEye SIS」では大きく次の3つについて、常時アップデートを行なっている。
▽GUIを刷新
印刷現場から操作感に定評のあったコレクトアイを、さらに使いやすく最新のユーザーインターフェースに刷新。より直感的で簡単にマスター呼び出しやスキャンが可能になり、オペレータのスキルを問わず、高精度な検査を行うことが可能になる。
▽処理速度の高速化を実現
スキャン入力から検査演算処理にかかる時間について、メカ・ソフトウェア両面から徹底的な効率化を図り、大幅に短縮した。刷り出し、抜き取り検査の効率をより高め、オペレーターは色合わせなど他の作業に集中することが可能になる。
▽より的確な欠陥検知性能
新開発の強力なキズ検知アルゴリズムを搭載した。独自の検知フィルタにより、マスターに存在しないキズ等の欠陥をあぶり出し、的確にアラートする。また、比較対象同士の画像位置合わせ精度を大幅に改修したことで、伸縮の大きいフィルム原稿などでも正確にレイアウトされるため、誤検出の削減を実現している。
さらに、同社では検査だけでなく、「品質管理サーバー」で社内全体の情報を一元管理できるシステムを提供している。異なる複数の印刷機、印刷物、検査の詳細、不良、担当者等のあらゆる情報を社内のどこからでも「共有」「一元管理」し、社内全体をまとめる品質管理システムの構築により、印刷会社の製品品質向上をサポートしている。
なお、「CorrectEyeSIS」は、中小企業省力化投資補助金の対象製品としてカタログ登録済みの製品となっており、条件を満たせば最大2分の1の助成を受けられる製品となっている。
