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オンデオマ、クラウドで可変印刷データ作成[JOIN PIC-VARIABLE-]

直感的な操作性追求 - データ共有やリモートワークも

 (株)オンデオマ(本社/大阪市北区本庄東、福田弘之社長)は「page2023」に出展し、デザインから印刷データ生成までのすべてをクラウド上で完結するバリアブルプリントソリューション「JOIN PIC-VARIABLE-」を展示実演する(展示ホールB-14)。

 同システムは、データベース(CSVなど)を読み込み、自動で効果の高い可変印刷物を作成するクラウド型のバリアブルプリント出力システム。データベース入力から面付け出力まで、一連の作業をシンプルな操作で行い、宛名・DM(はがき/挨拶状など)、名刺、ナンバリング(チケット/クーポンなど)、POP(プライスカードなど)など、可変データを扱う様々なアイテムに活用できる。


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オンラインデザインツール搭載

 製品化のきっかけとなったのは、可変印刷ソフトウェア「MVP」(モリサワ)販売・サポート終了のアナウンスだった。「MVP」は印刷業界で高いシェアを誇ってきたことから、その代替システムを模索していたプリンタメーカーがオンデオマの「PDF ImageCreator」に着目した。

 「PDF ImageCreator」は、ブラウザ上での自由編集、PDF生成までの仕組みを提供するもの。福田社長は「開発当初からバリアブル機能の搭載は計画していた。プリンタメーカーからの打診を受けて開発スケジュールを前倒し、すでにあるエンジンにバリアブル機能を実装することで『MVP』の代替システムを目指した」と開発経緯を振り返る。昨年のIGAS2022でもMVPユーザーを中心に大きな反響があったという。

 最大の特長は、縦書きに対応した純日本製のバリアブル印刷ソフトが「クラウドサービス」として提供される点だ。当然ながらユーザーは、これまで強いられてきたOSやバージョン管理から解放され、複数ユーザーでのデータ共有、あるいはリモートワークにも対応できる。

 さらに同社がこだわってきたのが「ユーザビリティ」。直感的に操作できる点は、IGAS2022のデモでも高い評価を得ており、「最終的にはマニュアルやサポート不要のシステムに育てたい」(福田社長)としている。

 また、ユニークな機能として「エラー検知機能」がある。例えば、住所録を流し込んだ段階で郵便番号と住所の整合性をチェックし、間違えていればエラーアラートで知らせてくれる。他にも、設定枠からの文字溢れ、外字などのエラーにも対応している。

 「JOIN PIC-VARIABLE-」は、人名、宛名、アーチテキスト、図形描画など用途に合わせた項目を搭載。ルビの位置や敬称有無、バーコードの生成など、高性能な文字組み機能を持ち、煩雑なプログラミングを必要とせず、簡単なルール設定でキレイな自動レイアウトが可能だ。また、ドラッグ&ドロップによる簡単登録、データマッピングも直感的に操作でき、アップしたバリアブルデータも直接編集できる。


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データマッピング


 さらに、オンラインデザインツールを搭載するほか、多彩な面付けにも対応。モリサワやヒラギノフォントなど400書体以上も標準搭載されている。

 現在のところ、正式リリースは4月1日を予定。1ライセンスに対して年額36万円/月額6万円の2つのプランが用意され、最初の1ライセンス目に限り、2台まで同時アクセスが可能になる。

 「このシステムは、他の仕組みやシステムとの連携を意識した構造になっている。今後はクラウド型の優位性を活かし、ユーザーの声を素早く製品に反映させることで、ユーザーとともに使いやすいツールに育てていきたい」(福田社長)

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