アグフア、プリプレスから経営改革〜環境対応プレートやFA化提案
日本アグフア・ゲバルト(株)(岡本勝弘社長)は今回、プリプレスを単なる製造の一部でなく、経営改革に大きな影響を与える工程として捉え、環境対応プレートおよび新たに発表する製造工程のオートメーション化を推進するソリューションを紹介する(展示ホールC-13)。
Plate Solution
▽アズーラ
検版できるガム洗浄方式の現像レスプレート。その独自技術による水を絞った「速乾印刷」は、印刷製造コストの削減から品質向上、働き方改革の実現など様々なメリットをもたらす。
▽アダマス
アズーラのガム洗浄方式を受け継ぎながら、アグフア独自の新たなテクノロジーにより高耐刷・高生産を実現した新しい現像レスプレート。
▽エクリプス
機上処理タイプでありながら、高い画像コントラストを実現し、目視での検版が可能な現像レスプレート。機上処理方式の課題とされる印刷機の汚染も、塗布膜設計の最適化により最小限に抑える。
▽エナジー・エリート
2層塗布構造技術により優れた耐薬品性能を持ち、バーニング処理を施すことなく高い耐刷性を持つ。湿し水、アルコール(代替品)とUVインキ、メタリックインキとの相性も良好で、超ロングラン、高耐刷を必要とする印刷会社に適している。
ファクトリーオートメーションシステム
▽エキスパート・ローダー
一度に最大2400版が搭載できるCTPパレットローディングシステム。オペレーターによる頻繁な版の装填の必要がなく、無駄な労働力の排除、CTPの長時間無人運転から1人当たりの生産性を高める。頻繁な版の装填の重労働是正や版の梱包の廃棄物減少という観点でも注目されている。
▽プレート・トランスポーテーション・システム
CTP出力後のプレートの版曲げから印刷機ごとの振り分けを自動化するシステム。これまで人を介していた作業を自動化することにより版キズや曲げミスなどの人為的ミスをなくす。
▽ロボット・ローダー
最新鋭のロボット技術を活用した自動化CTP。Avalon N8向けのカスタムソリューションでロボットプレートローダーによるプリプレス工程の自動化と効率化が実現する。
ソフトウェア
▽アポジー13(新製品)
プリプレスのDXを推進するJDFベースプリプレスワークフローの最新バージョン。アドビPDFプリントエンジン6をはじめとする最新コアテクノロジーを搭載し、入稿から出力までをよりシームレスに進行できるように自動化機能やWebベース機能を強化した。2月1日販売開始。
▽アポジー・オートメート(新製品)
アポジーのオプション機能。高度なJDFインテグレーションを必要とせず、より身近に自動化ワークフローを構築できる拡張機能。アポジーワークフローの直感的なUIを使用してワークフロー内で自動処理を実現する。
入稿したPDFの状態を自動検知し、印刷会社のルールに基づいたフロー分岐を実現。さらに、ホットチケット自動面付け機能と連携し、製品や印刷機の仕様にあわせた自動面付けフローも構築可能である。
▽アポジー・クラウド
業界初のクラウドワークフロー。プリプレスワークフローのクラウド化によって専用サーバーが不要になり、サブスクリプションによる常に最新バージョンのワークフローとサーバーOSを利用することで、高いセキュリティレベルを維持できる。同様にセキュリティレベルの高いクラウドセンターに複数拠点のシステムを一元管理することで、管理の手間を削減するとともに、BCP対策や柔軟性が上がることによる働き方改革の実績が出てきている。
▽アポジー・ドライブ
アポジー・プリプレスと連携可能なクラウド型ファイルストレージサービス。サブスクリプションにより常に最新バージョンを提供。最新バージョンでは、ワイドフォーマットワークフローのアサンティやパッケージ印刷向けワークフローのアムフォティスと連携可能。
▽アポジー・ドライブ オートパイロット
「プリプレスのファクトリーオートメーション」を実現するクラウド製品。アポジーの機能拡張ツールで、円滑なプロダクションフローを実現する高いカスタマイズ機能を提供する。「アポジー・クラウド」や「アサンティ」とAPIによる連動から、オペレーションフリーを目指した新たなプリプレス工程の自動化を提供する。
▽スブリマ
高精細スクリーニング。高精細印刷コンテスト「Sublima+コンテスト2022-2023」の受賞作品をギャラリーで展示する。
▽スパイラル
インキ削減を目的とした新たなスクリーニング。特殊なスパイラルで形成されたスクリーニングを使用することで、物理的にドットゲインやインキ膜厚などをコントロールし、インキ削減を実現。また、アポジーインキセーブ機能と組み合わせることで、さらなるインキ削減効果が得られる。
▽アムフォティス
新開発のパッケージ印刷向けワークフロー。JDFをベースとし、PDFやAIファイルをサポート。アポジー・プリプレスで培ったプリプレスの自動化やデータチェック機能を搭載している。
パッケージ印刷に必要な製版工程の自動化を支援。ステーション番号やカラーバーなどのマークを一括管理し、条件による自動配置が可能である。面付け工程では、CADデータを参照した絵柄データの自動配置、ネスティングなどの自動・手動の面付け機能などパッケージ印刷に必要な機能を多数搭載した。さらにパッケージ印刷でのWeb校正・承認システムを機能拡張で提供する。アグフアのワイドフォーマットインクジェットプリンターとの接続にも対応する。
ワイドフォーマットUVインクジェット
▽アナプルナ/ジェット・アイ
1台でノベルティや大型サインに対応できる多機能UVインクジェットソリューション「アナプルナ」シリーズや、厚盛、ニス、プライマー機能搭載した高機能・高生産インクジェット「ジェット・アイ」シリーズによる印刷サンプルを展示。さらに生産性が向上したJETI TAURO UHS、ソフトサイネージ用インクジェット「アヴィンチ」もパネル展示する。
▽アサンティ5.3(新製品)
ワイドフォーマットインクジェットプリンタ向けの本格的ワークフローRIPの最新版。プリフライト、自動マーク配置、自動ネスティング、タイリング、カット機連携など多彩な機能に加え、自動面付け機能を強化した。
▽アナプルナ1502UVインク
プライマー不要でアクリルにしっかり密着する新インク。クロスカットやカット時のチッピングに対する耐久性が大幅に向上した。