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ジーティービー、印刷物刷り出し検査システムを刷新 - 検査エリアを自動判別

 (株)ジーティービー(本社/神戸市中央区、大西幹雄社長)は、印刷物刷り出し検査システム「CorrectEye SIS(コレクトアイ シス)」の機能をさらにリニューアルし、page2023で紹介する。

 「CorrectEye SIS」は、印刷現場におけるスピーディーな刷り出し検査を実現するスキャナ一体型検査システム。非接触入力方式のため、乾いていない大判印刷物はもちろん、薄手の軟包装フイルムなども簡単にシワなくスキャンすることができ、刷版データや良品マスターとの照合検査が可能。


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CorrectEye SIS

 検査処理エンジンにはデジアナ検査のパイオニアとして定評のある画像検査ソフト「ホールマーカー」をベースに、印刷現場オペレータが無理なく扱えるようタッチパネルに対応した高精度専用エンジンを搭載。簡単な操作で印刷物の欠陥を効率的に検出できるシステムとして好評で、導入実績は国内外の印刷会社を中心に200台に迫る。

 持続可能な社会実現に向けたヤレ等の無駄な資材の削減や、働き方改革の観点からオペレータの負荷軽減などから近年ますます注目されている検査システムとなっている。

 今回のリニューアルにより、新たにRIPと連携するようになったため、検査エリアを「CorrectEye SIS」が自動で判別して取ってくるようになった。このため、オペレーターは余分な箇所までチェックする必要がなくなり、さらなる検査作業の効率化と作業負荷軽減を実現した。

 このほか、「CorrectEye SIS」では大きく次の3つについて、常時アップデートを行なっている。

▽GUIを刷新
 印刷現場から操作感に定評のあったコレクトアイを、さらに使いやすく最新のユーザーインターフェースに刷新。より直感的で簡単にマスター呼び出しやスキャンが可能になり、オペレータのスキルを問わず、高精度な検査を行うことが可能になる。

▽処理速度の高速化を実現
 スキャン入力から検査演算処理にかかる時間について、メカ・ソフトウェア両面から徹底的な効率化を図り、最大で従来の3分の1の時間に短縮した。刷り出し、抜き取り検査の効率をより高め、オペレーターは色合わせなど他の作業に集中することが可能になる。

▽より的確な欠陥検知性能
 新開発の強力なキズ検知アルゴリズムを搭載した。独自の検知フィルタにより、マスターに存在しないキズ等の欠陥をあぶり出し、的確にアラートする。また、比較対象同士の画像位置合わせ精度を大幅に改修したことで、伸縮の大きいフィルム原稿などでも正確にレイアウトされるため、誤検出の削減を実現している。

 同社は1990年創業の画像処理関連のソフトウェア開発会社。「世の中にない、ジーティービーでしか提供できないもの」をテーマに研究開発を重ね、カラー情報からの形状抽出、図形や文字情報からの自動ベクトル化、大容量画像間演算、フルカラー間での形状の相似演算などさまざまな画像処理にまつわる製品を提供している。

 現在は、印刷検査・検版ツール「Hallmarker」「Ken2Pa!」や、網点データ加工・修正ツール「BitThrough」シリーズなどを通し、製版・印刷現場における安全性・利便性の向上に貢献している。

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