IGAS2022|研美社、経営者と社員のコミュニケーションをUP -「社長のおごり自販機」
ICカードを一緒にタッチでドリンク無料
「雑談ロス」。この言葉をコロナ禍になって、一度は聞いたことがあるのではないだろうか。テレワークの急速な拡大に伴って、コミュニケーション不足に拍車がかかり、以前の様に、先輩にちょっとした相談すら行きづらくなってしまった人が増えた。そんな中、雑談ロスを解決する画期的なコミュニケーションツールが登場した。(株)研美社(本社/大阪市都島区、中田逸郎社長)がIGAS2022で紹介する「社長のおごり自販機」は、社長と社員、上司と部下、また社員同士2人1組がICカードリーダー付きの自販機にICカードを「一緒に」かざすことで、ドリンクが1人1本ずつ提供される社内コミュニケーションUPツール。同社の宇野伸弥本部長は「会社の福利厚生の1つとして採用していただき、コミュニケーション向上による生産性向上などにつなげてもらいたい」と、新時代のコミュニケーションツールとして多くの企業に導入を呼び掛けている。
すでに100社以上が採用。話題沸騰の自販機
この「社長のおごり自販機」は、サントリーが2021年10月に発表した新製品。自販機にかざすICカードの製造先として、カード印刷のスペシャリストとして定評のある同社に協力の依頼があったもので、すでに100社以上に採用されている。まさに「話題沸騰中」の自販機だ。
自販機を設置する場合の初期費用は一切不要で、かかるのはドリンク代と1ヵ月に1,500円〜2,000円/台程度の電気代のみ。ドリンクの補充や空き缶の回収などはサントリーが行う。設置導入目安としては、1ヵ月に500本以上を利用する事業者。「サントリーからは、従業員30人以上の企業が目安だと聞いている」と宇野本部長。研美社も従業員30人規模の企業であるため、導入を検討中ということだ。
利用回数は1週間に1人何回まで、同じ人との利用は1週間に一度だけなど、条件も簡単に設定できる。雑談の効果的な使い道として「ジュースを飲むことをきっかけに、これまでは話す機会のなかった他部門の社員ともコミュニケーションを取りやすくなる」(宇野本部長)としており、会社の雰囲気を一変させる力のあるツールといっても大げさではないかも知れない。
ICカード社員証との併用も可能
自販機の名称は「社長のおごり自販機」となっているが、ICカードの文字やデザインはもちろん自由に作成できる。IGASのブースでは、サンプルとして「編集長のおごり自販機」、「支店長のおごり自販機」、「CEOのおごり自販機」などのICカードを作成して展示するが、自販機を設置するシーンに適したカードを作ることができる。
「シンプルに『社員のコミュニケーションカード』としてもいいし、可愛いデザインなど、自由に作成できる」(宇野本部長)。また、「○○社長のおごり自販機」などと個人名を出せば、より社員との親近感を深めることができるのではないだろうか。
なお、すでに社員証としてICカードを作っているという企業の場合は、既存のカードを利用できる場合もある。※要相談当面はICカードのみを媒体として「社長のおごり自販機」を展開していくが、「FeliCaまたはFeliCa Lite-Sのチップさえ搭載されていれば、利用シーンに応じてリストバンドやキーホルダーなど、様々な媒体展開もご提案させて頂きたい」と宇野本部長。例えば、スポーツジムのICリストバンドを利用して、「インストラクタ--のおごり自販機」、コンサート会場にICメンバーズカードを持参して、コンサートを開催する歌手の「おごり自販機」というのも、原理としては可能である。
同社はIGAS2022の会期中、ブースの中心部に「社長のおごり自販機」を設置。来場者に体験してもらい、飲み物をサービスする。出展規模は1小間ということだが、かなり目立つブースになりそうである。
なお12月2日(金)13時〜13時30分には、展示会のフォローアップセミナーとして、サントリー主催による「社長のおごり自販機」のWEBセミナーが開催される。キャッチフレーズは「仲間を誘ってひと息つこう。他愛もない、おしゃべりが、いい仕事のキッカケに」。興味のある人はぜひ参加するべきだろう。
3m×3mに「研美社の魅力」を凝縮
IGAS2022の出展テーマは「ICカードを活用したソリューションの提案」。入退室管理システム「Akerun(アケルン)」や、勤怠管理システム「ピットタッチプロ」、なりすましを防止する指紋認証カード「USCARD(アスカード)」など、オフィス環境を改善するソリューションの数々を紹介する。
「通常、勤怠管理システムはICカードリーダーとパソコンが連結しているものが多いが、『ピットタッチプロ』はパソコンとつなげなくてもコンセントに差しておくだけなので、どこにでも設置でき、設定も簡単に行える。このほか、デジタル名刺なども出品する」(営業部:村上泰佑氏)
中田社長は「当社の小間番号は6-40。日印産連やジャグラなど業界団体のブースも近く、場所にも恵まれており、多くの来場に期待している。この3m×3mの1小間に研美社の魅力を凝縮させる。やる気が溢れすぎている」と、IGAS2022出展への強い意気込みを語る。
「久しぶりの世界イベント。コロナも落ち着きつつあるので、多くの来場者に期待したい。物理の法則で重力が発生するので、ブラックホールのように来場者を吸い寄せたい」(中田社長)
同社ブースの視察の際には、上司や同僚、仲間と一緒に誘い合って行くことをお勧めしたい。