IGAS2022|コダック、完全無処理版の最新バージョン「SONORA XTRA」発表
テーマ「PRINT THAT PAYS 印刷の可能性をさらなる高みへ」
コダックジャパンは、「PRINT THAT PAYS 印刷の可能性をさらなる高みへ」をテーマに、「IGAS2022」に出展(東6ホール、6-17)し、プロセスフリープレートの最新バージョン「SONORA XTRA」を発表するほか、インクジェットソリューションからは、第4世代Ultrastreamヘッドを搭載した「PROSPER ULTRA 520プレス」で事前に印刷されたロール紙をシートカッターで高速カットするデモを披露する。
IGAS2022のコダックブースでは、スマートプリプレスソリューションとインクジェットプリンティングソリューションを紹介する。
日本国内での導入実績が700社を超え、視認性・生産性・耐傷性・耐刷性が向上したUV対応完全無処理CTPプレート「SONORA」の次期バージョン「SONORA XTRA」を出力実演する他、プレートセッターでは、SQUAREspotイメージングテクノロジーを搭載したベストセラーモデル「TRENDSETTER AL(オートローダー)」を展示・実演する。さらに、スマートフォンやタブレット端末からCTPの出力と管理を可能にする「Mobile CTP Control App(モバイルCTPコントロールアプリ)」のリモート操作によるSONORA XTRAとドライフィルムの兼用出力も実演で紹介する。
一方、デジタル印刷からは、第4世代Ultrastreamヘッドを搭載し、オフセット印刷に匹敵する品質と生産性を低ランニングコストで実現した新次元のインクジェット印刷機「PROSPER ULTRA 520プレス」について、同機で事前に印刷されたロール紙を太陽機械製作所製シートカッターで高速カットするデモで紹介する。
その他、市場最速の印刷スピードを誇る「PROSPER 7000 Turboプレス」やフレキシブルパッケージ印刷向けの「UTECO SAPPHIRE EVO プレス」の印刷サンプル展示や、全世界で6万ライセンス以上の導入実績を誇るワークフローシステム「PRINERGY Platform」をはじめとした各ワークフロー製品の最新バージョンと、クラウドソリューション「PRINERGY On Demand」を提案する。
「SONORA XTRA」販売開始
プロセスフリープレートの最新バージョン「SONORA XTRA」を発表し、販売を開始する。
同プレートは、日本を除く地域では昨年から市場導入されているが、日本市場向けに群馬事業所で製造するSONORA XTRAは、さらに日本のニーズを盛り込んで最適化されている。
SONORAシリーズは2012年に市場投入されてから10年が経過。この間、継続的な性能の向上を図り、商業印刷では枚葉機での高品位な印刷や、輪転機での大ロット印刷への優れた適性によって導入が進み、さらには出版印刷、パッケージ印刷の分野でも採用が加速している。今回発表するSONORA XTRAでは、無処理版の課題であった視認性や耐傷性を大幅に改良し、有処理版と同等のハンドリング性能を実現するとともに、感度を向上させ、プレートセッターでの出力生産性を高めるほか、省電力化にも貢献。さらにUV印刷での耐刷性も向上させている。
▽XTRA CLEAR(視認性の向上)
画像コントラストを飛躍的に高める新材料を導入したことで視認性が大幅に向上(従来比2.5倍)。さらに感光層を青紫色とし、有処理版に近い視認性を再現している。
▽XTRA QUICK(感度の向上)
露光部の反応効率を高める新たな硬化システムを開発し、従来品では適用していない90mJ/cm2での露光時においても、十分な画像品質と耐刷性を達成している。
▽XTRA TOUGH(耐傷性の向上)
新デザインの砂目の採用と感光層の塗膜強度を向上させたことで、従来比1.2倍の耐傷汚れ性を実現している。
▽XTRA LONG RUNS(耐刷性の向上)
新デザインの砂目と新開発の高感度化された感光層の組み合わせにより、輪転印刷では従来比1.3倍、30万~40万枚の耐刷性、UV印刷では従来比1.5倍、5万~10万枚の耐刷性を実現し、パッケージ印刷分野でも選択肢となる。
さらに、コダック独自の機上現像技術である「Press Ready Technology」に、機上現像時の挙動を改善する新技術を導入、広範囲の刷り出し条件に対応可能な機上現像性も実現している。
「PROSPER ULTRA 520プレス」ロール紙を高速カット
インクジェット印刷機「PROSPER ULTRA 520プレス」は、第4世代Ultrastreamヘッドを搭載した初のコダック製印刷機。600×1,800dpiの解像度、150メートル/分の生産速度を確保し、あらゆる用紙にオフセットに匹敵する印刷品質を提供(200線相当)。グロスコート紙にも高いインクカバレッジでの印刷を実現する。
45〜250g/平方メートルまでの標準的なオフセット印刷用紙に対応(前処理が必要)し、520ミリの印刷幅で、2アップ両面印刷にも対応。各イメージングステーションは、5つのジェッティングモジュールで構成され、1分あたり2,000ページ以上のA4用紙を印刷できる。
今回のIGASでは、実機の展示はないが、同機で事前印刷されたロール紙を太陽機械製作所製シートカッターで高速カットするデモが予定されている。