IGAS2022|RMGT、工程間連携によるスマートファクトリーを提案
テーマは「Assist Your Potential(技術力と創造力で、あなたの可能性を支援する)」
リョービMHIグラフィックテクノロジー(株)(RMGT、広川勝士社長)は、前回のIGAS2018で掲げた「Assist Your Potential(技術力と創造力で、あなたの可能性を支援する)」を引き続き、出展テーマとして掲げるとともに、さらにスケールアップしたソリューションとして提案していく(東2ホール、2-2)。
RMGTは、印刷会社の一番の課題である「人手不足」の解決策としてIGAS2018において、既存工場や設備でも実現可能なロボットの導入を提案してきた。今回のIGAS2022では、さらにその流れを進化させたロボット活用によるスマートファクトリーを実演などを通じて訴求していく。
また、RMGTは2022年9月、「SDGs達成を目指す印刷会社をアシスト」をコンセプトに、印刷会社をはじめ、印刷資材、印刷機器、周辺装置などに携わる様々な企業31社が垣根を超えた連携・共創で、印刷業界の持続可能な成長の実現を目指していく組織「RMGTコンソーシアム(RMGT-CSPI)」を発足。IGAS2022では、RMGT-CSPI参加企業と連携し、「ともに、世界へ彩りを。」というコーポレートメッセージのもと、SDGs17番目のゴールである「パートナーシップで目標を達成しよう」を目指していく。
RMGTブースには、菊全判ジャストサイズのオフセット枚葉印刷機「RMGT970PF-8+LED-UV+PQS-D」を中心に設置し、RMGT-CSPIによる工程間連携をリアルまたはバーチャルで提案していく。RMGT970モデルは、最大紙寸法650×965mmで、天地650mmの用紙を使った両面印刷に対応でき、市場でポピュラーな菊全判用紙(636×939mm)をフルカバーする。展示モデルには、LED-UV乾燥システムが搭載されている。
RMGT970モデルの自動運転による環境印刷の実演では、画面のワンタッチ操作でインキプリセットからブランケット洗浄、版交換、テスト刷り、見当合わせ、濃度調整、本刷りまで、複数ジョブの連続印刷を自動で行えるスマートアシストプリンティングによる印刷のデモンストレーションを披露する。また、印刷会社のSDGsへの取り組みに対応した新しいビジネスの提案として、これまでRMGTでテストを積み上げてきた、バイオマスインキと無処理プレート、LED-UV印刷システムによる環境負荷低減印刷も併せて披露していく。
また、RMGT-CSPI参加企業の機器とRMGT970モデルとの工程間連携によるスマートファクトリーの一例も実現で紹介していく。
具体的には、無処理プレートを出力後、自動版仕分け装置で仕分けをし、新旧プレートの自動入れ替えを実施。用紙は、パイルジョガーで紙揃えをしてから給紙部に自動で紙積みされる。そしてRMGT970モデルで印刷後、紙揃え、断裁加工が施される。
これら工程間の用紙移動には、自動搬送ロボット(AGV)の「Nipper」が使用される。