IGAS2022|テシコン、品質管理ツール提案〜分光光度計や濃度計を一堂に
(有)テシコン(千葉県我孫子市、三好民社長)は今回、分光光度計「スペクトロデンス」をはじめ、グラフィック産業専用の品質管理ツールラインアップを一堂に紹介する(東1ホール、1-15)。
特色の濃度測定や色彩値測定
▽スペクトロデンスFG
濃度計では測定することができなかった特色の濃度を測定できる。基準となる特色を測定し、印刷中の特色濃度と比較することも可能。
アドバンスドグレード以上では、色彩値L*a*b*等を測定でき、基準色と比較して色差デルタEを表示、さらにインクチェックでは色差を近づけるための濃度値のガイドを表示する。
直進性に優れたタイヤを標準装備し、例えばG7では必要な25パッチを一度のスキャン測定で良否を表示する。
光源はLEDのみで、照明条件M0からM3まですべて対応。
印刷中のコントロールストリップ測定
▽スペクトロドライブSG
モーターを内蔵した自走式の分光光度計。左右のホルダーはマグネットで取り付けるため、既設のオペレーションスタンドにそのまま置くだけで設置は完了。左右のホルダーの位置合わせをしたらあとはボタンを押すだけで各ツボキー濃度と色差を同時に測定が行える。
メンテナンス性を考慮し、筐体の中に駆動部、測定部ともに内蔵。また、ガイドの長さは2mまでカスタマイズ可能。
プロセス4色の印刷物の濃度測定
▽デンス
プロセスカラーの濃度値とグレイバランス、網%だけを測定する濃度計。操作は3つのボタンで完結する。縦に置くとルーペとしても使える(LED照明付)。
CTPや印刷物の網点面積率の測定
▽スペクトロプレートSG
カラーLCDを装備したライブプレビュー機能は、常に網点のカラー拡大画像が液晶画面に表示され、ルーペのように使うことができる。
濃度計流用タイプではないため、N値のような係数は使用しない。代わりに各プレートメーカーのブランド名を選択するだけで、網点を2値化(画線部と非画線部に分ける)し、正確な網点面積率を表示する。
さらに今回のIGASでは、販売を開始したカラーマネージメントソリューション「MYIRO」も展示する。
「MYIRO」は、分光測色計「MYIRO-1」に専用ソフトウェアの「MYIROtools BASIC」を組み合わせることで、プリプレスではモニターのICCプロファイルや出力プロファイルの作成、印刷現場では色見台の光源の測定やG7とPSDの評価を行うことができる。また、「MYIROtools QC ADVANCED」では、G7キャリブレーションやQCのカスタム設定が可能(プロファイル作成は不可)となり、さらに「MYIROtools ADVANCED」では、プロファイル作成時の詳細な設定やデバイスリンクプロファイルのカスタム設定も可能となる。
自動スキャン分光測色計「MYIRO-9」では、ポジションのマークなしに1500パッチを4分で測色。測定照明条件M0、M1、M2を同時に測定できる。測定サイズはA3までで厚紙の測定にも対応する。