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IGAS2022|コスモテック、テーマは「環境・水・未来」〜環境対応の周辺機器ラインアップ紹介

 (株)コスモテック(本社/京都市伏見区、永井尚雄社長)は「環境・水・未来」をテーマにIGAS2022(小間番号6-2)に出展する。同社は総合印刷周辺機器メーカーとして、印刷業界の環境対応とコスト削減、印刷品質向上に貢献する様々な印刷周辺機器を国内外の市場に提供している。今回は豊富なラインアップの中から、湿し水冷却循環装置「TOP-ONE CFG」、省エネ加湿器「UruOs」、ハイプレッシャー加湿器「いつも」などをメインに展示する。

薬剤コストとインキ使用量を削減〜湿し水冷却循環装置「TOP-ONE CFG」

 「TOP-ONE CFG」は、IGAS2018で発表以降、市場から高い評価を得ている湿し水冷却循環装置。湿し水に必要となる3つの高性能ユニットを一体化したケミカルフリー・マルチユニット型となっており、特殊フィルターユニットで湿し水の汚れをろ過し、クラスターボックスユニットで水を細分化、UVランプユニットで殺菌を行うことで、常に最適な湿し水を印刷機に供給する。


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TOP-ONE CFG

 ケミカルフリーのため水を絞れ、それによりインキも絞ることができる。発売開始以来、納入台数も100台を突破し、インキの削減量も同社計測平均値で15%を達成している。水、インキが絞れることは、品質、生産性の安定にも直結しており、起因するトラブルも大きく減らす効果が得られている。

 同装置をオフ輪機に導入したユーザーは、「細分化装置により、印刷に最適な湿し水を供給できるため、網点にインキが無駄なく入り込んでいく。これにより、インキ使用量は20%削減、H液使用量も従来の2.5%から1.7%に減らすことができた」と話す。「これだけ水を絞っても、こんなにきれいに印刷できるのかと、印刷における水の大切さを思い知ることになった」と驚きを隠せない様子だ。

 枚葉印刷用とオフ輪用の2種類を用意しているが、オフ輪機ではインキ使用量の削減効果が顕著に表れるため、とくにオフ輪業界への導入が進んでいる。

消費電力を大幅に削減〜省エネ加湿器「UruOs(ウルオス)」

 感染対策、安全・快適な職場環境に必須の機器である業務用加湿器。同社のハイプレッシャー加湿システムは、高圧ポンプによる微細な噴霧を行い、印刷・製本工場、紙製品の保管倉庫、環境製品としての多様な業種に採用されている。


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UruOs

 「UruOs」は、AIRコンプレッサーを使わないため、消費電力を驚くほど抑えることが出来る。電力消費は1L/1hの加湿にかかる電力量が電熱蒸気式の100分の1という驚くほどの省電力を実現。高圧で微細な噴霧は、給水元から加圧ポンプ・噴霧ノズルまで直結の完全密閉式のためゴミやホコリ、紙粉、パウダー等の侵入がゼロとなる。カビやバクテリアの発生を防ぎ、経済性と衛生面を備え、噴霧は湿度センサーで自動制御し湿度を最適にコントロールする。

 装置本体、加湿ユニットは高圧ホースと電源ケーブルの敷設だけで取付工事や設置後の追加変更も容易に行える。複数セクションの湿度管理も可能で、装置本体(ポンプ)1台で湿度センサーを2ヵ所まで接続し個別の湿度管理ができる。北欧の厳しい製品基準をクリアした高圧ポンプを採用しており、ステンレス製オイルフリー、高圧ホース、高圧ノズルで最高の噴霧を実現している。

本体とノズルを一体化〜360度全方位に噴霧できる加湿器「いつも」

 加湿器の役割がとくに重要な季節に入ってきた。同社のハイプレッシャー加湿器「いつも」は、本体とノズルを一体化させた加湿器の新製品。4つのノズルは上下左右45度以上に変更可能で、360度全方位に自在に噴霧できる。幅40cmのコンパクトボディながらも1時間あたり6.0リットルのパワフル加湿で最大200平米の広範囲な加湿が可能。さらに、パワフルながらも消費電力は約110Wで、1日の電気代は約29円という省エネ性能を実現している。


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いつも

 同社では「『いつも』は、噴霧の運転・停止の間隔を1秒単位で自由に設定できるため、必要最低限のエネルギー消費で最適な湿度を保つことができる。また、湿度は設定値に対してプラス1%とマイナス2%の範囲で自動的にコントロールされており、例えば湿度を50%に設定した場合、湿度が51%で停止し、48%になると自動的に再開する」としている。

 さらに、「いつも」は微酸性次亜塩素酸水の噴霧も可能。給水タンクに入れて噴霧運転することで簡単に「空間除菌」を行うことができる。10リットルのタンクを2つ内蔵しているため、一方に微酸性次亜塩素酸水を入れておけば、作業終了後、すぐに「空間除菌」することができる。

 フィルターを使用しないため面倒なフィルター清掃や交換も不要。給水タンクと噴霧ノズルの簡単な清掃を行うだけで、常に清潔な状態を保つことができる。

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