IGAS2022|ジェイエンタープライズ、1,000坪の自社倉庫完成 - 中古機の国内販売強化へ
印刷機投資に新たな選択肢〜中古機貸し出しサービスも
導入事例:プリンテル - 中古機は「出会い」
プリンテルは、オフセット印刷の分野で厚紙やパッケージをメインに手掛ける印刷会社。野口社長が平成元年に独立する形で創業し、以来、「仕事はほぼ断ったことがない」というくらい、厚紙はもちろんのこと薄紙の仕事にもその印刷技術力で応え、同業者からも高い評価を得ている。
そんな同社が今年5月、ジェイエンタープライズから中古機として「リスロンGL640」を導入。10日間の設置期間で即実運用に入ったという。導入の背景について野口社長は、「景気の先行きが見通せない中、なかなか当社のような町工場が新台印刷機に投資できる状況ではない。しかし、生産効率を上げるには設備更新は不可欠である。従来の菊全機も中古機だったこともあり、常に良い『出物』がないかアンテナを張り巡らせ、運良く出会えたのが今回の機械である」と説明する。
同社は本社工場に隣接する敷地を確保し、出物が出たとき、すぐに増設できるように準備を進め、「いざ、建屋を」という矢先に新型コロナウイルス感染症問題が...。そのタイミングでジェイエンタープライズから、まさに『出物』の在庫情報が飛び込んできた。「中古機は『出会い』である。当初は増設を考えていたが、この『出会い』を逃さないためにも、やむを得ず入れ替えに切り換えた」と説明する。
野口社長が考えていた『出物』の条件は、パッケージ印刷の効率を高める6色機仕様。「菊全判6色機でかつ比較的新しい機械となると、なかなか我々まで情報が届かない。かつては韓国まで探しにいったこともあるが...。今回は、まさに『巡り会えた』といった感じだ」(野口社長)
父親が印刷機械の修理販売の事業を行っていたこともあり、子供の頃から「機械いじりが好きだった」という野口社長。機械知識もあったことから、中古機に対する不安よりも投資効果のメリットに気づいたという。
ジェイエンタープライズとは以前から別件で交流があり、業者としての信頼はあった。さらに、右から左ではなく、機械に関して非常に熱心だったスジェイ部長への信頼も厚かったという。
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「コロナ禍の影響もあり、仕事はあるが新台印刷機への投資ができない印刷会社もある。しかし、我々も新台が売れないと商売は成り立たない。その会社が中古機で現在の事業を拡大・成長させ、将来的に新台を入れる計画を立てる。今後もこういうサイクル作りに貢献していきたい」(スジェイ部長)